導入までの流れ
flow
barrel polishing
バレル研磨とは、工作物(ワーク)と研磨材(メディア)、研磨助剤(コンパウンド)を槽に充填し、回転や振動を加えて流動させ、ワークとメディアを摩擦させることでワークを研磨する方法です。
工作物を動かす方法別に振動式、回転式などの種類がありますが、当社で取り扱っておりますバレル研磨機 ”SANFINISH”は遠心式と呼ばれる方式です。槽を水平方向に高速回転させることで発生する強い遠心力をワーク+メディアに作用させることで、他の方式と比べて強い研磨力を発揮します。
centrifugal movement
(実際には工作物を研磨材の中に埋めた状態で運転します)
(実際には安全のため、装置の蓋を閉じた状態で運転します)
mechanism
当社の遠心バレル研磨機”SANFINISH”は、タンクを回転板に対して傾斜させている点に特徴があります。
回転板の外から見た時の傾斜の向きを維持しながら回転させることによって、遠心力の一部を上下方向へ働かせることができます。
features
タンクを傾斜させることにより、工作物+研磨材は水平方向に回転するとともに上下方向に揺動します。この特長により、工作物が常に研磨材に囲まれる環境を作り出すことができました。その結果、工作物同士の衝突の減少、研磨効率の向上を実現できました。
merit
SANFINISHでは、前述のように工作物が常に研磨材の中に沈んでいます。その結果得られるメリットには下記のものが挙げられます。
工作物間の研磨材がクッションとなり、工作物同士の衝突による打痕傷が減少します。
工作物同士が絡み合うような形状のものでも、研磨材が間に存在することでその発生を抑制します。
また研磨材はタンク等との衝突の衝撃も緩和するため、薄い/細い工作物でも変形しにくくなります。
工作物は全周で研磨材と接触しているため、研磨効率が向上し、研磨時間が大幅に短縮されます。
強い遠心力を使用しながらも、揺動作用によって繊細な研磨作業を実現
check_circle高い研磨力と繊細な研磨の両立
check_circle繊細な部品を短時間で処理