導入までの流れ
flow
弊社の揺動式遠心バレル研磨機SANFINISHでは操作パネルの形式が2種類あります。
今回はそれぞれの設定方法及び特長についてご紹介しようと思います。
型式で末尾が「R」となっている機種がダイヤル操作式です。
操作パネルのデザインは図1のようになっております。
また実際に操作している動画を以下に示します。(上の動画が1.0Lタイプ、下の動画が1.7L及び2.5Lタイプです。)
回転速度(rpm=1分当たりの回転数)と運転時間(標準設定は〇〇分△△秒)を設定し、運転ボタンを押すことで研磨を開始します。
設定時間経過後はタイマーにより自動で停止します。
速度及び時間は電源を落としても、最後に設定した値を記憶しておりますので、
加工条件が1条件しかない場合は実質的に運転ボタンを押すだけで操作が可能です。
タッチパネル式と比べた場合のメリット及びデメリットをまとめると下記のとおりです。
<メリット>
・操作が単純でわかりやすい
・価格が安い
<デメリット>
・加工の途中で自動的に速度を変えるような設定ができない
(例えば最初の2分間は低速で回した後、10分間高速で回すなど)
(ただし手動で速度を途中変更することは可能)
・1条件しか記憶されないので、複数の加工条件でご使用される場合は、別途、条件を記録しておく必要がある
型式で末尾が「T」となっている機種がタッチパネル式です。
操作パネルのデザインは図2のようになっております。
また実際に操作している動画を以下に示します。
タッチパネルに表示される回転数や運転時間の数値をタッチするとテンキーが表示されますので、数値を入力して運転条件を設定していきます。
最後に右側にある運転ボタンを押すと一連の加工が開始され、全行程終了後に自動停止します。
図3に設定できる運転条件の例を示します。
前述のダイヤル式では回転数&時間の組み合わせを1パターンのみ設定可能でしたが、タッチパネル式では最大6条件からなる一連の動きを設定可能です。
この機能により、例えば序盤は低速で回すことで、ある程度ワークとメディアをなじませ、そのあと回転数を上げて本加工を行うというような使い方ができるようになります。
(セラミックスや超硬のような欠けやすい材質の加工に特に有効です)
また運転条件を最大9条件記憶しておくことも可能です。
条件の書き込み及び読み出しの手順を図4に示します。
この機能を使用すれば、例えば部品Aの加工には運転条件1、部品Bには運転条件2というように番号の対応だけを記憶しておくだけで加工条件の管理が可能になります。
以上よりダイヤル式と比べた場合のメリット及びデメリットをまとめると下記のとおりです。
<メリット>
・複雑な運転パターンで加工できる
・運転パターンを9条件記録できる
・各種安全機能を装備(非常停止スイッチ、本体フタロック機能)
→詳細は右のリンクをご参照ください。 [技術情報]各種安全機能のご紹介
<デメリット>
・ダイヤル式よりは高価
まとめますと、複雑な運転パターンが必要な場合や社内規定等で各種安全機能が必要な場合はタッチパネル式がお勧めです。
逆に最低限の機能で問題ないようでしたら、費用を抑えられるダイヤル式をお勧めします。
以上で両操作パネルの特長に関する説明を終了します。
尚、いずれのタイプの機種も弊社のテストルームに設置しておりますので、ご来社いただいて実際に操作感を体験いただくことも可能です。
ご興味がございましたら、下記のリンクよりお問い合わせください。
お問い合わせフォーム:https://sanfinish.com/contact/