メカニックの呟き

2024.12.14

清掃方法について

日常的にバレル研磨機をご使用いただいていると、タンクの出し入れの際にタンクの中身を装置内にこぼしされてしまうことがあります。

そのようなときの装置の清掃方法についてご説明します。

 

①装置内に散らばったメディアやワーク等固定物の清掃

ある程度の大きさであれば手で取り除けばよいのですが、細かなメディアをこぼしてしまうと、それを一粒一粒取り除いていくのは非常に大変です。

SANFINISHは、そのための機構を備えております。

 

図1をご参照ください。

装置の左手前部分にコの字型のスロープ状の部品が覗いております。

これはダストシュートです。その内側を見ていただくと下図の右側のようにフタがついているのがわかります。

 

図1_ダストシュートの位置

 

左右のねじを手で緩めて、フタを装置の奥の方へスライドさせて持ち上げると、外すことができます。

ここがダストシュートの入り口です。

装置内部に細かなメディア等をこぼされた際はこのダストシュートを使用して掃き出してください。

 

図2_ダストシュートの使い方

 

 

②装置内部にこぼした液体の清掃

液体については乾いた紙や雑巾等で吸い取ってください。

装置内部は筐体を除き、ほとんどの部品がステンレス製ですので、それらが錆びる心配はありません。

 

但し清掃が不十分だと水分が乾いた後、研磨で発生したメディアやワークの粉が析出する場合があります。

この粉を放置されたまま装置をご使用になると、粉が空気中を舞い、装置内部のギヤやベアリング等に侵入して

それらの摩耗を速めてしまう可能性がありますので、

水分を吸い取った後は、硬く絞った雑巾等でふき取ることを推奨いたします。

 

尚、本機では回転部の直下にモータを設置しておりますが、防水式ではありませんので

装置の水洗いは絶対にしないでください。